言語聴覚士(ST)とは、どんな仕事なのでしょう

言語聴覚士の仕事内容は、次のように分けられます。

相談 言葉について、どんなことでお困りになっているのか、まずはご本人やご家族のお話を伺います。それを基にして、その後の方針について一緒に考えていきます。
検査

評価
相談面接によって明らかになった問題について、さらに具体的な情報や客観的なデータを得るために、検査や評価を行います。

【例:難聴】
 
聴こえが悪い場合には、聴力検査を行います。補聴器を使っておられる場合には、補聴器が適合しているかどうかの評価を行います。

【例:失語症】
 
失語症の場合には、失語症検査を行います。

【例:言語発達遅滞】
 
言語発達遅滞が認められる場合には、遊び方などを評価し、言語発達に必要な認知能力などが育っているかどうかをみたり、発達・知能検査を行うことがあります。

【例:構音障害】
 
発音が悪い場合には、構音検査を行います。
訓練 検査・評価等によって、ご本人に個別または集団で訓練を行った方が良いと判断される場合には、訓練を実施します。訓練回数や内容、集団か個人かなどについては、ご本人の状態や担当の言語聴覚士によって異なります。

【例:構音障害】
 
発音に誤りがある場合には、吹いたり吸ったりといった、基本的な口の動きを練習すると共に、発音に必要な舌や唇の動きを練習します。

【例:音声障害、言語発達遅滞など】
 
音声を使って話すことが困難な場合は、コンピューターや簡易意思伝達装置のような機器を使用して、コミュニケーションが可能になるよう、工夫します。

【例:摂食嚥下障害】
 
摂食・嚥下障害の場合は、姿勢のコントロールや食器の工夫などを理学療法士や作業療法士などと協同で行いつつ、食べやすい献立を考えたり、口の動きや舌の動きなどを練習します。
指導

助言
これは主に、ご家族や幼稚園、学校、会社など、ご本人を取り巻く環境に対して行うものです。コミュニケーションの障害を克服するには、ご本人の努力ばかりでなく、周りの人々の協力も不可欠です。ご本人の状態を正しく理解し、適切に関わることで、コミュニケーション障害は軽減されることが少なくありません。そうした指導・助言を行います。

【例:失語症】
 
軽度失語症の方の社会復帰に際して上司の方と面接し、電話の使用は困難であることを説明したり、話すことは苦手だが読み書きは問題ないことなどを説明したりすることがあります。

【例:言語発達遅滞】
 
パニックのひどい言語発達遅滞児が通う幼稚園に対し、一日の流れや行事の予告について、写真や絵カードを使って説明すると、本人が見通しを持って行動できることがある、などと助言することもあります。

【例:構音障害】
 
発音がうまくできない子どもに対し、正しく発音させようと子どもに言い直しを求めたり、「あなたの発音はおかしい」などと指摘しないよう、家族に指導します。
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